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ちぐま日記 bis ~フランス・ナントより

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ふたりめ出産記 その2

ふたりめ出産記 その2_b0134961_6245618.jpg


季節はずれなクリスマスの記事のまま1ヶ月も放置してしまいました。
2012年も明けて3週間も経ってしまいます。
よい年末年始を過ごされたでしょうか。
2012年もみなさんにとって実り多い一年になりますように。
今年もこんな調子のブログになりそうですがよろしくおねがいします。

さてさて次男出産の記録、すでに薄れつつ記憶をたどってたどって。
いろんなあれこれを本格的に忘れてしまう前に書き残しておきたいと思います。
ていうか前回どこまで書いたっけ・・・?
と読み返すと、その1ではまだ陣痛すら来ていないではないか!




そうそう、午後3時に誘発剤投与の「勧告」を受けてから、ひたすら部屋中を徘徊した記憶。
狭い部屋をぐるぐるぐるぐる・・・
部屋にパン●ースの広告ポスターが貼ってあって、
その広告写真の新生児赤ちゃんの笑顔をみつめては
「もうすぐこんな子に会える!もうすぐこんな子に会える!」と
どんどん疲れてくる自分を励ましつつ。

しかし陣痛らしい陣痛のないまま時計の針はどんどん進み、とうとう午後2時半・・・
助産婦さんがやってくるまであと30分。
長男出産時の苦い思い出から、誘発はいやだ誘発はいやだと
妊娠中から意固地なまでに思い続けていたけど、あと30分。
たぶん無理。
もはやこれまでか、と覚悟を決めて、
どうせ30分後にお産を誘発するなら、その前にシャワーを浴びておくことに。
2度目(でたぶん最後)の出産も誘発か、私は自然なお産のはじまりは知れなかったな、と
暗ーい気持ちでお湯を浴びていたところ(涙もでていたかもしれない)、
んんん?それまでになかったおなかの痛みが・・・!
熱めのお湯を腰やおなかに重点的にあてていると、痛みはどんどん増してきて、
シャワーを終える頃には「ふぅぅぅ~」と細い息で痛みを逃さないといけないほどに。
ベッドで痛みを逃しながら、間隔を測る。
このときで10分おきくらい。
陣痛!?これ陣痛!?

予定の午後3時。肝心の助産婦さんはやってこない。
3時半に看護助士の人が代わりにやって来て、あらたに陣痛モニターを取り付け、
12時間前の破水による感染症を防ぐための抗生物質(内服薬)をくれる。
緊急の分娩が3件入ったとかで、私の担当の助産婦さんは立て込んでいるらしい。
午後4時前に彼女がやってきたときには明らかに陣痛が始まっていて、
陣痛と陣痛の間隔はもう5分もなかった。
誘発はもう必要ないわね!と助産婦さんも自然なお産のはじまりを喜んでくれて、
お産の進行をもっと促すために、部屋の外を歩いてくるようにすすめられる。

陣痛が自然に始まったことが嬉しくて仕方なくて、
ひっきりなしに襲ってくる痛みにもかなりポジティブに応えられた。
痛みの波が「くるぞ」と思ったら息を深く吸い、
波がまた去るまでひたすら「細く!細く!」と自分に言い聞かせつつ息を吐く。
ちょっとハイになっていたかもしれない。
おっしゃ、やったるで的な。

夫に支えてもらいつつ、ときどき立ち止まってやってくる陣痛の波をやりすごしながら
病院のロビーへ出て、長男に電話。
午前中に義母が、彼を夜中にあずけてきたご近所さんの家へ迎えに行ってくれていた。
テレビをみていたらしい電話の向こうの長男、
目はまだテレビ画面を追っているんじゃないか、というようなふつうの様子で
「Et alors? Il est mignon? (でどうなの?赤ちゃんかわいい?)」
いや、まだ生まれてないよ。というと、じゃなんで夜中に起こしたのよ!?と怒られる。
赤ちゃんが生まれるには時間がかかるんだよ。
話しているあいだにも痛みはやってくるので
苦しいのを長男にさとられないように話すのにもなかなか一苦労。
なのに長男は、あ、そ、じゃあまた生まれたら教えて。と素っ気ない。
嗚呼、あなたの関心ごとは今生まれ出でようとしている弟よりも目の前のテレビ・・・
まあ一緒に苦しんでもらっても仕方ないのでそれでいいんだけどさ。

部屋を出て、ロビーで電話して、とせいぜい15分くらいしか経っていないだろうのに
ゆっくり3歩歩いては立ち止まり、3歩歩いてはまた・・・という具合に陣痛間隔が狭まってきて、
痛みも、壁などに寄りかからないと辛いくらいになってきた。
陣痛、さっき始まったばっかりなのにもう3分間隔・・・!?
これが噂に聞くふたりめ分娩か。ふたりめ早えぇーーーー!
ベッドに戻ってしばらく痛みに耐えていたけどそろそろギブ・・・
「助産婦さんに麻酔お願いしたいって言ってきて・・・!」と夫を走らせる。
さっそくやってきた助産婦さん、子宮口を確認して、「分娩室へ移動しましょう!」と元気よく。
この助産婦さん、わりと若い人だったのですがとてもしっかりした人で、
このあとの分娩室でも、ほんとうに頼りになりました。
また長くなってきたのでそんな分娩室での様子は次回に。
Commented by kyotachan at 2012-01-25 23:33
赤ちゃん、ちゃーんと自分で出てきてくれたようですねー。よかった!いい助産婦さんにも当たってよかったですね。続き、楽しみ~。
↑この郵便袋、いいわ~。
Commented by tchiguma at 2012-01-26 04:54
kyotachanさん
そうなんです、どたんばのところで自力で出てきてくれました!感謝。
それにしても助産婦さんという仕事はすばらしい仕事ですね。生まれ変わったら助産婦さんになりたいと以前おともだちが言っていましたが、今それがすごくわかります。
Commented by keiko at 2012-01-26 21:35 x
おわー!今回でもまだ産まれてないー(笑)手に汗握り、続きを楽しみにしてまっす。遅くなったけど、出産おめでとう^^
Commented by tchiguma at 2012-01-28 05:11
keiちゃん
おひさしぶり!ありがとうね。そうそう、出産話、まだひっぱるという。次回はさすがに生まれそうだよ。ところでメール届いてるかな?
by tchiguma | 2012-01-24 06:05 | フランスで妊娠・出産 | Comments(4)