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ちぐま日記 bis ~フランス・ナントより

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このブログについて。 ナントという町 ふたつのあいだにたゆたうところ

このブログについて。 ナントという町 ふたつのあいだにたゆたうところ_b0134961_624772.jpg

いつもこのブログを読んでくださっているみなさん、こんにちは。
そしてはじめてブログを訪れてくださったみなさん、はじめまして。

このブログにナントでの生活のよしなしごとをつづり始めて4年半、
じわじわと読んでくださる方も増えて嬉しい限りです。
これまでプロフィール欄やごあいさつもないままやってきましたが
なんだかそれも不親切かなという気がしましたので
今さらながらこのブログについて少し説明などさせてください。

ブログ『ちぐま日記bis』を書いております人間は
2001年9月にフランスはナントにやってきました。
最初は1年の語学留学のつもりでやってきて、
今の夫と出会いそのまま居ついた・・・とまぁよくあるパターンです。
そして2005年に長男、2011年に次男をもうけ、
その間に学生したり(語学学校から数えると8年も・・・)、少し働いたりして
次男が生まれてからは育児に専念しています。








さて、フランス北西部にある都市ナントですが、
フランスに興味をお持ちの方にさえあまりなじみのない名前かもしれません。
ロワール川が大西洋に流れ込む一歩手前に位置するナントは
古くから港町として栄え、18世紀に三角貿易で大きく発展しました。
他文化圏からのものや人が多く行きかうナントの風土は
ジュール・ベルヌをして元祖SFとでもいうべき数々の冒険を空想せしめ、
アンドレ・ブルトンはこの地でのちのシュルレアリスム提唱に影響を与えた多くの友に出会います。
また、作家ジュリアン・グラックはナントを人魚に例えています。
人間でもなく魚でもなく人魚なんだ、と。

すべてに共通するように思うのは、どれも何かと何かのあいだにあるものだということ。
ジュール・ヴェルヌの小説は、産業発達の著しかった時代の
現実世界と空想のあいだを行ったり来たりしているし、
アンドレ・ブルトンは意識と現実を超越した「超現実」をめざしていたし、
ジュリアン・グラックのみたナントは水と土の境目を漂っている。
さらにグラックは、ナントを「中庸の町」とも言っています。
そう、ナントという場所はなにかふたつのあいだにたゆたうような、そういうイメージがあります。
ふわふわと。ゆらゆらと。
もしかしたら決定打にかけるかもしれない。
ナントだぜ!ガツン!みたいな大きなイメージは打ち出しにくいかもしれない。
でもいつも冷静クールで現代的、そんな印象。
まあ、あくまでも私感ですが。
都会でもなく田舎でもなく、ほんと住みやすいんです。

近年は文化面に力を入れていて、
レ・マシーンの作る象をはじめとしたいろんな生物(蜘蛛も横浜に出張していましたね)、
大道劇団ロワイヤル・ド・リュクス、
クラシック音楽の祭典フォル・ジュルネ、などなど
ナントの名をほかで聞く機会も増えているかもしれません。

このブログでは主にナントについての情報を扱いたい・・・という意思とはうらはらに、
出産・育児話、旅行話・・・とどんどん見さかいも取りとめもなくなってきている感もありますが、
ナントの生活の空気が伝わるような記事を、写真たっぷりめに、を心がけつつブログを続けています。
カテゴリー分類が難しい話題もありますが、記事は一応のカテゴリーわけをしています。
右のカテゴリー欄から興味のある話題を選択してください。
また、書いてから時間のたっている記事もあります。
特に観光スポットやお店についての情報は、
記事の書かれた日付も確認しつつ参考にしていただければさいわいです。
ナントについてだけでなく、ナント周辺の町についてもいろいろ紹介しています。
ブログを読んでくださる方にわかりやすいように周辺の町マップを作るのが目下の課題です。

長くなってしまったのでブログをはじめようと思ったきっかけはまたの機会に。
Commented by femmek at 2012-11-23 20:07
ちぐまさん初めまして!
以前、ラジオフランス語講座初級編でナントを舞台に会話が繰り広げられる講座があり、ナントに興味がわき、ネットで探してる時にちぐまさんのブログにめぐりあったという、ちぐまさんのお母さんの年齢に近い、おばさんです。
その頃ちぐまさんは、大学で一人目の息子さんを育てながら、勉強中だったように思います。それから、お仕事を始められ、その後、二人目の出産と、ナントでも生活が生き生きと描かれ、写真も文章もとても心惹かれるものがあります。
一度、コメントしようと思いながら、できず、今回このような文が出てたので、思い切ってコメントしました。
これからもブログ楽しみにしてますので、づっと続けて下さいね。
Commented by tchiguma at 2012-11-23 22:52
femmekさん
はじめまして。うれしいコメントありがとうございます(感涙)!ずっと読んでいただいているなんて本当に嬉しいです。
実は、もうブログやめようかな・・・と最近おもって、でもどうしてはじめたんだっけなと改めてこのブログについてのいろいろを思い返し、やはり続けようと結論づけて書いたのがこの投稿でした。そういうタイミングでしたので、こうして楽しみにして読んでくださる方がおられると思うと、ほんとうに励みになります!ありがとうございます。
femmekさんのブログにもうかがわせていただきますね。今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by utak225 at 2013-03-08 01:18 x
tchigumaさんはじめまして、来月末に家族でフランスに旅行に行く予定です。初フランスでリヨンに2泊、ナントに4泊する予定です。ブログの情報をいろいろ参考にさせていただきます。とてもきれいな街ですね。今から楽しみです。
Commented by tchiguma at 2013-03-08 22:21
utak225さん
はじめまして。コメントをありがとうございます。初フランスでパリに行かないとはこれまたお珍しい!リヨンとナントですか。なにかテーマのあるご旅行なんでしょうか。特別に見たいものがあるような。4月末というといい季節ですね。ナント、いいところですよ。どうぞよいご旅行になりますように。
Commented by うずら野 at 2015-09-04 21:52 x
ちぐまさん,はじめまして。
先週からナントに留学に来ている大学生です。
まだナントのことが右も左も分からない中,色々調べているうちにちぐまさんのブログにたどり着きました!
その中でLe Nidについて書かれているページを見て「ナント面白い!」って感動したので,近いうちに行ってみたいと思います^^紹介してくれてありがとうございます。
更新楽しみにしております!


Commented by tchiguma at 2015-09-05 05:27
うずら野さん
こんにちは、はじめまして。コメントをありがとうございます。
展望カフェLe Nidは、たしか去年あたりから有料になってしまっているとおもいます。ブログ記事を書いた時点では無料だったのですが。その点もちゃんと追記しないといけませんね。
充実した留学になりますように。ナントもいきなり涼しくなってきたので体に気を付けて勉強頑張ってください。
Commented by うずら野 at 2015-09-08 03:48 x
返信ありがとうございます。
なるほど!有料になっていたのですね!それでも興味があるので行ってみます!
そうですね,フランスに着いた瞬間に「うわ,寒いっ」と驚きましたが,さらに寒くなってきているみたいです。
はい,たくさん学んでナントのこともたくさん知って日本に帰りたいと思います。
ありがとうございます。
by tchiguma | 2012-11-20 05:58 | このブログについて | Comments(7)